タカツテムの徒然雑記

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贄姫と獣の王 14話感想

第14話 濡衣と孤独の鬣犬

主としてラントの無実を証明する運びとなったサリフィの行動理由は彼が「知らない」と言ったから

これを八方美人的な人の善さと受け取れもするけど、テイリンのように上に立つ者の責務として彼を信じた面もあるのかな。だから最終的にラントは彼女を仕えるべき主と定められたのだろうね

 

生まれ故に他者から信頼を得られなかったラントが志したのは偉くなること。地位が上がれば信頼と関係なく言動は影響を持つ

でもそれは責務を持たない偉さだからラントの欲する信頼は得られない。

逆に、志願者が彼の他に居なかった親衛隊長なんて空虚な偉さを信じる者が現れた。それはラントの認識をぶん殴るには充分すぎる出逢い

 

サリフィが示した素質は面白いね。前回に有るようにサリフィは人間である為に邪険にされた。でも人間である為に魔族が見つけられない真犯人を見つけた

それは他者から生まれ故に信頼を得られない者が示した、それでも生まれ故に出来る最上の行為

この点もラントの認識を改めさせ、同時にサリフィを信じる気持ちへと繋がったのかな

 

上に立つ者として振る舞ったサリフィ相手だからこそ、ラントも目上の者への振る舞いを示す

その後のラントは明確にサリフィの騎士として振る待っているね。レオ相手にすらぞんざいな態度。だからレオも上に立つ者としてラントを妃専属の騎士に任命する

ラントの改心は様々な上に立つ者の心意気を描く事に繋がったね