タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

ミステリ小説

ハロウィーン・パーティ 感想

ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫) 作者:アガサ・クリスティー 早川書房 Amazon 話に派手さも深さも無いし、トリックも特異な点があるわけではないのだけど、それだけにクリスティらしさが詰まった作品と言えるのかな? 事件は愚かな少女が殺…

ビッグ4 感想

ビッグ4 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー 早川書房 Amazon 読み進める最中は何処かチグハグな違和感を覚える作品だったのだけど、後書きを読んで納得。どうやら短編集を一つの長編ミステリーに再構築した作品だったようで その為…

スリーピング・マーダー 感想

スリーピング・マーダー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー 早川書房 Amazon 眠れる獅子を起こすと厄介な事になる。それは誰もが胸に留めるべき教訓なのだけど、本作で起こしてしまうのは殺人誰も殺人と思わなかったワンシーンが一…

謎のクィン氏 感想

謎のクィン氏 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー 早川書房 Amazon クリスティ作品の中でも異質さが群を抜いているハーリ・クィンを主題に据えた短編集この短編集の魅力は本来なら探偵役となるハーリ・クィンが推理もしなければ捜査…

ABC殺人事件 感想

ABC殺人事件 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,堀内 静子 早川書房 Amazon あまりに華麗なトリックである為に、記憶を無くしてもう一度楽しみたいミステリーというのは世界中に幾らでも存在するだろうけど、その筆頭に名を連ねるかもしれないの…

ヘラクレスの冒険 感想

ヘラクレスの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティ 早川書房 Amazon 短編集だけど、そこに「ヘラクレスの難業」というテーマが加わる事でそれぞれ別の事件がひと繋がりであるように感じられるねまた、あくまでも難業であり難事件に…

カリブ海の秘密 感想

カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者:アガサ クリスティー 早川書房 Amazon 療養のためセント・メアリ・ミード村を離れて遥か彼方の西インド諸島を訪れたミス・マープル。そこは最早リゾートだからセント・メアリ・ミードのような人間関係…

パディントン発4時50分 感想

パディントン発4時50分 ミス・マープル (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,松下 祥子 早川書房 Amazon 犯人が他者に知られてはいけない事は数あれど、殺人の瞬間なんて目撃された日にはその時点でミステリはお終いとなる筈けど、犯人は目撃され…

満潮に乗って 感想

満潮に乗って (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,恩地 三保子 早川書房 Amazon 推理小説においてワクワク出来る舞台装置は色々有るけれど、その一つとして挙げられるのは本作が扱う「大富豪の遺産を巡る殺人」だろうね大富豪ゴードン・クロード…

象は忘れない 感想

象は忘れない (クリスティー文庫) 作者:アガサ ・クリスティー,中村 能三 早川書房 Amazon とある婦人の奇妙な質問から幕を開く本作、作中で描かれる殺人はその質問対象となる1件だけというのに退屈させないのは著者の卓越した構成能力故だろうね 昔に仲睦ま…