タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

AIの遺電子 6話感想

第6話 ロボット

産業AIに学びを与える風変わりな方法として描かれた実地研修
鍛冶職人に弟子入り、小学生クラスに編入。学びようなんて様々にある世の中、迂遠で非効率でデメリットも懸念される遣り方が実は人間の側にとっても学びとなるというのは面白い構図だったな

一端の職人として成功している桐山は既に学ぶものの無い教える側の人間であるように思える。だから有田も彼にロボットを任せたのだろうし
桐山が完成形であるならば、彼を模倣すれば覚える君も技術を完璧な形で継承できる
それが通常想定される修行の形かな

でも覚える君が短期間で叩き上げた包丁は桐山に良いショックを与えるもの
父を超え完成されたと思われていた彼が自身を模倣する存在により学びの余地があると気付く。それを覚える君が模倣して、更に桐山は刺激を受けて…
人間とロボットの良い協働を見た気がしたよ

無垢な小学生の群れに放り込まれたパーマ君も当初は無垢な存在
ロボットらしい器用さは有りつつ苦手も持つ。何ともチグハグな在り方はけれど普通の子供らしさを備えているとも言える
でもロボットであるのも事実だから虐めの対象になる事も有る。それはパーマ君が群れの中で異質な存在と受け止められているから

パーマ君の境遇は一つの人生体験。同時に彼を取り巻く子供にもその状況は人生体験。パーマ君の気落ちを見て遊ぼうと誘った笹倉達は気遣いの機会を得たし、それによりパーマ君も気遣いという学びを得た
でも、それ以上に友達として輪に入った体験はパーマ君や笹倉達の今後にとても活きてくるのだろうと思えたよ