タカツテムの徒然雑記

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葬送のフリーレン 第11話感想

第11話北側諸国の冬

アウラの死後に残る大量の鎧。それは顔が無い故に誰かなんて本来は判らない。けど、首に掛けた紋章がその意味を知る者に正体を教えてくれる
人が死んでも、その人を覚えている人が現世に残らせてくれる
その意味では覚えてくれる人すら死に絶えてしまった者はどのように世に留まり続けるのだろうと考えてしまう回だったな

グラナト伯爵は紋章によって息子を判別できた。人が死んでも物は残るから出来る芸当
でもフリーレンにすれば物すらもあやふや。魔法使いを管理する団体は度々入れ替わり、フリーレンの実力を保証する品も骨董品扱い
人間にとっては物が人の生を伝える依代となってくれても人間より遥か永くを生きるフリーレンにとっては物すら役者が不足

これまではフリーレンが最も永く生きる者として一日の長があった。それだけに彼女より長命そうなクラフトは意外な存在。フリーレンの知らぬ概念を教えてくれる
シュタルクが感銘を受ける程の強さを持ち合わせても名が残らない程を生きるクラフトは見えないモノを信仰している。フリーレンに未だ無いそれは長命を生きる上でのよすがなのかもしれない

でもそれは短い生の人間だって持つもの
ハイターとて、孤児院を復興し魔法使いの子を残そうとした。死後への信仰が有るからせざるを得ない行為
女神を信仰しなくともフリーレンはハイターが報われ天国で再会出来ると信じている。そのような考えになるのは結局のところ、彼女は生きている人々の中で生きれている証左と言えるのかもしれないね