タカツテムの徒然雑記

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Fate/stay night[Unlimited Blade Works] 1 感想

amzn.asia

 

原作ゲームは2004年、劇場版は2010年、TVアニメは2014・15年。UBWルートだけでもこれだけの変遷を経て、今となってはFGOの方が人気ではないかと思えるというのに、今になってUBWをコミカライズするとは挑戦的な。しかもあの森山大輔先生が担当しますか!
コミックとして大胆な絵の運びが素晴らしい事は勿論として、時折挟まれる凛の気の抜けた表情等もとても良いね

UBWの物語はTVアニメくらいしか知らなかったりするので、懐かしい気持ちになりつつ読んでいきたい感じ


魔術師として聖杯戦争に挑む凛が召喚した記憶喪失の英霊アーチャー
肝心な部分がちょっといい加減な凛と謹厳実直で皮肉屋のアーチャーは早くも良いコンビといった印象
召喚された当初は凛への敬意すら持ち合わせていなかったアーチャーは凛の才知を知って態度を改める。凛はマスターとして偉大な英霊から認められた形。だというのに、凛は英霊に掃除を丸投げするし、アーチャーはそれに従いつつ悪言を吐く様子は二人の関係をよく表しているね


そして早くも始まる聖杯戦争とそれに巻き込まれる衛宮士郎
聖杯戦争が魔術師による闘争であるなら、マスターでもないのに戦闘に巻き込まれた士郎の存在は凛の罪そのもの。おまけにその対象が凛や桜にとって何でもない相手ではないなら尚更に捨て置くなんて出来ない
士郎を蘇生させる為に使用した貴重な魔術。思えば、この時から凛と士郎の縁は本格的に結びついていたんだなぁ…

そういった流れから士郎も英霊を召喚してマスターになってしまうのだから、凛と士郎の縁は強いものだと判るね。まあ、別の事情としてこの時点の士郎って本当に何も知らないから、あの状態で戦争に突入しても何も出来ずに再び殺されてしまうという懸念もあるのだろうけど

聖杯戦争の事なんて何も知らず、戦う理由もない筈の衛宮士郎は魔術師達の狂宴に参加すると決めた。本来ならここで凛と士郎は敵同士になるはず
だというのに結びつきを断ち切れない凛と士郎がここからどのような関わりを深めていくのか、改めて楽しみたくなる第1巻だったよ