タカツテムの徒然雑記

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AIの遺電子 5話感想

第5話 調律

これは随分難しい話だな……
ヒューマノイドだから普通の人間のように長期の投薬ではなく、短期施術により心の問題が解決可能なのか。でも副作用がないわけじゃないし、そもそも治療の対象となるか曖昧な時があるのは人と変わらない
今回のEPはそうした点を追求していたね

松村の件、記憶消去は良くないが『おじさん』を利用して人生を切り替えるとは面白い遣り方であるのは確か
人生の転換点や成功体験を持つ人は強い。生に行き詰まっていた松村にはそれが在った事にする。施術としては無茶苦茶だけど、結果として幸福になれるなら正しいと言える…のか?

ユウタの件はもっと難しいね…
大事を為した偉人には性格や言動に難のある人は珍しくない。むしろ何かが外れている為に大物になれた人もいるのかも
ユウタがそのパターンかはさておき、カッと成りやすい傾向も広い度量で見れば性格の一つと言える
そもそもユウタの問題を彼だけに求めるのは可怪しい気もするし

ただ、周囲と衝突し「苦しくなる」と自覚するユウタは『治療』の対象
そして治療後のユウタは友人・家族関係を改善し明るい表情になっているのだから治療は正しかったと言える

術後、音色が違うと言うユウタ。それが悪い意味か良い意味か明かされない点が医療に正解がないという点を何よりも象徴しているよ…