タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

薬屋のひとりごと(13) 感想

あれだけ壬氏や猫猫を窮地に追い込んだのに襲撃者やその一派はあっさり捕縛。けれど、誰がどのような目的で?という部分を猫猫が知ることはなく
勿論、猫猫はこれまでに手に入った断片的な情報から推理を膨らませるけど、結局は部外者で下女でしかない彼女に判る事などある筈もなく
その意味では猫猫にとっても読者にとっても犯人は捕まったのに事件は迷宮入りしたかのよう

まさかそのノリで知るべき壬氏の正体すらガン無視するとは思わなかったけども(笑)
今の猫猫にとって壬氏の蛙 < 牛黄かぁ(笑)
まあ、後々の描写を見るに一応は蛙がトラウマ的に気掛かりにはなっているようだから、そのうち自発的に気付くことは有りそうな気がしなくもないか…


壬氏は不満足だけど猫猫は満足しちゃった旅から帰った後はまさかのお風呂祭りですか
本作って後宮とか花街とかを舞台にしている割にお色気的なものをそれ程描いてこなかっただけに、女性が裸身を晒す場を堂々と描いてくるとは思わなかったな
ただ、猫猫達がそこで行うは女性相手の按摩や脱毛。大袈裟な仕事ではないからこそ片手間で出来るものであるし、また過度なお色気ではなく健康さを強調するものだから余計な感情を催すものでもなかったかな

そう捉えると本題は里樹妃の再登場で始まる幽霊騒動となるわけか
前巻でも怪異がどうのという話は有ったけど、こちらは真っ当に推理が可能な代物。むしろ物理トリックに近かったのもあって、小粒だけど楽しめるミステリになっていましたよ


68話からはまた新たなエピソードが始まる感じかな?
宦官が多人数やってくるなんて女所帯だからこそ色々と噂になってしまうもの。噂の中心となっている人物はナカナカのイケメンという事だけど、顔が描かれない点とかあの髪型とか失踪したあの女性を思い出してしまうのだけど……
肌を見せたがらないというのもそういう理由…?

何はともあれ、猫猫と壬氏が交わした約束とその果てに話されるだろう重大な秘密が猫猫にどのような影響を齎すのか気になるね