タカツテムの徒然雑記

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無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第十六話感想

第十六話ノルンとアイシャ

少し前までは馬鹿な行動が目立つ方だったルディが年少者の世話を見る立場になった事で途端に大人の顔を見せ始めるのは面白い
けれど彼は本当の意味で誰かの親になった訳では無いから様々な苦労に直面する。そういった見守る者としての試練が描かれる一連のEPが始まる感じかな

聞き分けは良いけど自分は妾の子だと嘆くアイシャ、ルディを信用しないが故にそれ以外の庇護を求めるノルン
本来はまだ親元で育つべきお年頃。だから実の兄であるルディが彼女らに親代わりの愛情を与えられれば良いのだけど、ルディは彼女らが求める愛情にそのまま応えられる存在に成れやしない。何故ならルディとて未だ自身を育ててる最中なのだから

ルイジェルドとの会話に表れるようにルディとて愛したエリスの真意を理解できず、考えを止めている。その意味では彼はまだ完全に大人に成れていない
だからこそ今は妻であるシルフィの助けを借りて家族を形成する必要がある
でも親という立場は何も子との触れ合いの中で手に入るものばかりじゃなく。リニア達の始末を付けるのも親としての仕事の一種

一緒に居ないと親代わりなんて出来ないがノルンは寮暮らしを選んでしまった
そうして庇護者を得られない彼女が自室で膝を抱えてしまうのはある種当然の帰結
ナナホシの在り様がルディに似た部分を持つように、ノルンが行き着いた場所もルディの写し身の如く
そう考えると、彼女に親として接する事が彼にどのような想いを抱かせる事になるのかな?