タカツテムの徒然雑記

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響け!ユーフォニアム3 第十一回感想

第十一回みらいへオーケストラ

全国進出が確定し部としての進路は定まったというのに久美子の進路は未定のままなのは意外な印象
定まらないものは他にも。またもや事態を仄めかす真由、久美子との関係に不安を覚える麗奈
けど、それは定まっていないように見えて、実は定まっているのではないかと思えた面白い回でしたよ

定まらないようで居て、それこそが最も良い形というのは滝や緑の発言に垣間見えるね
毎年メンバーが変わる学校の吹奏楽は楽団として定まっていない。けれど、教育現場という人を積み上げる場所においては最も正しい
渦中の生徒にとっても今の毎日は不定形で不安。でも、未来に至る種蒔きであるならば最も正しい形

ならば、これまでずっと揺らいでいるように思えた真由の辞退発言も実は定まった形、信念に基づいた発言なのかもしれないと思えたよ
あれは気遣いが抜けきらないようで居て、己がその場にいる許しを部の長に求める我儘な発言だったのかもしれない
ならば別の我儘を持つ久美子と組み合う筈もない。二人は根本から対立している

久美子の進路はずっと定まらないまま。あれだけ大勢の助言を受けながらも未定というのも珍しい
でも、眼の前に有る形に定める事が久美子にとっては間違いかもしれなくて
みぞれの発言やこの回で久美子が定めたであろう方針は6話での梓の発言に通じる要素があるね
久美子にとって我儘な『感覚』こそもっとも正しい形

最も定まらない形をしているのは人の心
久美子が多くの助言を必要としたのも、滝が顧問に不安があったのも、真由が久美子に絡み続けるのも、麗奈が久美子との関係に弱気になるのも。全ては心が揺らぎ続けるから
その中で久美子は麗奈との関係は不変であると定めた。それこそが彼女の絶対法則
だとしたら、次のオーディションに向け定まったであろう彼女の心はどのような選択をさせるのだろうね……

あと、話の本筋とは全く関係ないのだけど、おめかしの方向性が真逆なのに仲が良い夏紀と優子の様子には身悶えしてしまったよ
あれ、めっちゃ尊いんですけど……!