タカツテムの徒然雑記

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恋愛自壊人形 恋するサーティン(3) 感想

トゥエルブの深掘りがされる巻なのだけど、サーティンと先生をくっつけようとする彼の真意は変わらず描かれない
けどトゥエルブにとってサーティンが何よりも特別な存在である点ばかりが強調されている

トゥエルブと若草の関係性、若草がほぼ失恋状態でありながら自壊しなかったが為に甘えていた部分は有ったんだろうな…
だから彼には何を言っても自壊する事なんて無いという驕りがあったのかもしれない。それが終盤の悲劇に繋がったのだろうし


対するサーティンは白雪に訪れた悲劇に一杯一杯か…
そのような心境だったからこそ、アリスを目覚めさせ白雪の暴走状態を抑えた先生により依存する形になってしまうのだろうけど

またもう一方で、灰かぶりの自壊がサーティンだけでなく、他のドールにとっても心の楔になっていたのは少し意外だったな
まさかミンストラルが苦しんでいるとは思わなかったよ
手酷く振った時は自覚していなかった想い。それはまるで毒のようにミンストラルを苛み、そしてローズベルの言葉がトドメになって彼を自壊に至らしめたわけか…

恋と自壊に揺られるこの状況は先生の思惑通りなのか、もっと大きな計画の一部なのか
どちらにせよドールにとって自分の想いがままならず誰かに制限され利用される状況は我慢ならない筈
だからこそ痛みを堪えて前に進むトゥエルブに誰もが懸けるしか無い

少しずつ見え始めた自壊の条件。そして自壊を避ける方法
多くの犠牲を払いつつ手掛かりを手にしていくトゥエルブは先生の思惑を超えられるのか、そしてこの状況を知ったサーティンは何を思うのか…

14話での先生の発言を見る限り、ドールにとって敵となるのは人類そのものになってしまいそうな気がするけど、そしたら学園の中の小規模な物語では収まらなくなってしまうけど……
あと、トゥエルブが気にしていた『逸話素体』とは何を指すのか、気になる要素が多すぎるね