タカツテムの徒然雑記

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あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です 2感想

本編においてはマリエが早い段階から王子達とハーレムルートへ突入してしまったものだから、釣られ周囲の状況も激流のように展開していった印象である事を思うと、こちらはマリエのちょっかいが少々の起爆剤になっているもののそれ以外の部分については元ゲームに近い展開なのかな?
だとしたらオリヴィアがよく判らない状況に陥っている気がしないでもないが……


本編ではモブに毛が生えた程度の存在だった伯爵令嬢なステファニーが中ボスとして大活躍する2巻。本編では日の目を見なかったキャラに活躍の舞台が与えられるのはスピンオフならではだね
また、早い段階から学園がおかしな空気に包まれつつ在った本編とは違い、スピンオフは真っ当に学園モノをしているね

だからこそ、マリエの学園生活が唐突に終止符を打たれる展開が今回のメインとなっていくのだろうけど
本編ではオリヴィアやアンジェリカそして世界を守る為に気を配っていた状況と違い、こちらではマリエだけが心配の対象となっているリオン。またマリエに妹を重ねているなら尚更に彼女を放っておけない
自らの心にさえ気付けばあのリオンが躊躇するわけがない。そこからの展開は良い意味でいつも通りだね(笑)

あと、この段階でニックスとドロテアが結ばれたのはちょっと意外な展開では在ったけども

そうして結婚式場からヒロインを攫ったなら待っているのはヒーローとヒロインの真なる婚約だけど、ここで妙な勘違いが生じたね
二人とも自己分析力が低いものだから相手が語る自分を自分と認識できないなんて(笑)
このスピンオフを読み始めた時は、前世で実の兄妹だったリオンとマリエをどうくっつけるのかと疑問だったのだけど、こうやって心の障壁を取り払うのか
上手い展開だけど、何とも間が抜けた展開だ(笑)


いつも通りの痛快爽快な展開の裏で苦悩を深めるオリヴィアが痛ましい…
ユリウス達の庇護を受けているという点は元ゲームと変わらない筈なのに、ユリウス達が彼女の心を支えてくれるわけじゃないからオリヴィアは孤独となっていく
特にステファニーの挑発により本格的にオリヴィアの敵となりそうなアンジェリカの存在が怖いな…

他の面では、オフリー家の凋落についてユリウスが王国改革への意識を持ち始めたのは驚き。本編では早い段階からポンコツに成り格好いい場面なんてほぼ存在しない彼だけど、こちらでは意外な姿を見せる展開も有るのかな?
それがせめてオリヴィアを守るのに役立ってくれればいいけど…