タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

ココロのプログラム 2 感想

新たにいちこの友だちとなったロボット・ネオはいちこと方向性の異なるタイプだね。いちこが違和感なく日常生活に溶け込めるタイプなら、ネオは何処にも溶け込めず浮遊し続けるタイプ
まあ、ネオの理由は番外編にて明かされるのだけど
でもそれは実際に話を聞いてみないと判らないもの。だから九は急に現れたネオに取られるのではないかと危惧してしまったわけだ

自分は人間でいちこはロボット。いちこはロボットでネオもロボット。ネオなら自分のように懸念なんて生じやしない
その違いのせいで生まれかけた嫌な心、それをネオはすっぱりと霧消させてみせたね。ロボットに心は要らないと言う彼が伝える「好き」の保証
九の感情の行く先は難しいままだけど、ネオは意外な味方になってくれるのかもね

ただ、やはり全ての者が味方になってくれる訳がなくて。それが簡易に表れたのが11話のシーンかな
色恋に過剰反応してしまう中学生だから噂になればイジらずに居られない。その空間をやり過ごす為には空間に迎合するしか無くて
それは感情の否定、いちこにすれば九が自分をロボット扱いしているとの認識になってしまう。彼女の方も何らかの感情が芽生え始めているなら納得できない九の扱い

それだけに誰にも見られない非常階段での遣り取りは本当に付き合いたての恋人みたいな印象を抱いてしまったな
勿論、事実としてはそんな事無いんだけど、それでもあの瞬間における二人だけの遣り取りは尊いものであるように思えたよ


九といちこが近づくに従って離れてしまった九と愛。家はお隣なのに心は離れてしまった
それは愛の方が勝手に壁を作ってしまったようなものだから、彼女が九との付き合い方を改めて定める必要がある。結局の答えは「これまで通り」、でもそれでは恋愛的に進展させることなんて出来なくて

お隣さんから恋人に成れるかもしれない相手へ。その距離を詰める為にはこれまでしなかった恋愛の話題も選ばなければならない。そうすると自然にいちこが話題に上がってしまうわけか…

どれだけ愛が九と楽しく話していても、九がいちこを意識してしまえば愛は九と近づけない。だから彼がいちこに近づかないよう引き止める必要があって…
いちこが見える範囲から消えた瞬間に九を引き止めた手と言葉は彼にどのような感情を生み出させるのだろうか?


そういや、13話でいちこの制作者が登場したけど、やはりホームステイ先の子供とロボットの間に恋愛感情が発生する展開が狙いだったようで
そうなるといちこが懐き始めている感情も計算通りという話になってしまうが…

プログラム的に仕組まれた「心のプログラム」到達までの道程
その先にあるのは人間と同じ心かロボットのプログラムか、果たして……