タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

ゆびさきと恋々(9) 感想

上手く事が運んだ糸瀬家訪問、雪と逸臣の仲が認められたなら次は同棲を実行に移す…のだけど、逸臣の行動テンポはっやいなぁ(笑) 
いや、ちんたら進めるよりテキパキやった方が良いに決まっているのだけどさ(笑)

世界中を飛び回るように行動も考えも早い逸臣。彼の帰ってくる場所になる為には雪は彼との生活をもっと現実的に考える必要も有って
その一場面が表れたのが「雪に嘘をついていたらどうする?」という問いへの答えだったのかな
逸臣としてはきっと何かしら不安を抱えての問いかけ、それに対して雪は彼を過度に責めない答えを返しているね。あれは逸臣にとって都合が良過ぎないからこそ、今の彼を満足させる答えとなるのだろうな

また、雪は驚きの提案をしているね
これまでは逸臣が雪の言葉・手話を知る事で二人の交流は深まってきた。それだけにここへ来て雪が逸臣の言葉であるドイツ語を学びたいと申し出たのは驚かされた
自分の世界を壊さずに、それで居ながら相手の世界の尊さも知る。雪と逸臣がしている行為そのものがとても麗しいものであると感じられた瞬間だったよ


ここまで描かれたのが精神的な交流であるならば36話で描かれたのは肉体的な交流の予兆か
といってもストレートにそういう意味となるのではなく、恋人であるならば当然のように発生するそれに対して、明かりが限定される薄暗いベッド上にてどのように交流するのかという点をメインに描いていたように思えるけど

期待と不安、読み切れない唇。雪は訪れるだろう展開を意識して逸臣に触れて、逸臣も触れ返す。けど、感触に籠められた『言葉』までは伝達が難しい
だから雪は明かりを灯すわけだ。逸臣に伝えたい言葉を恋人として伝えるために

今回は途中で終わってしまったが、それはそれで逸臣がどれだけ雪を大切にしているかの愛を伝えているようで、だからこそ雪がそんな場面で逸臣の「好きなところ」を伝えるのも愛情表現の一種だと感じられたよ


逸臣・雪とは別の物語を紡ぎ始めているエマと心
エマは自分の感情を向けるべきは誰にすべきかを気付いている。でも逸臣への恋が叶わぬと知ってから心との交流が深まっている状態だから、心の想いに応える事や実際に交際に至る事への恐れがあるのだろうね

エマ一人では抜け出せない感情の迷宮、そこへララは驚きの提案をしたね!
確かにそれを前提にすれば思い切り良く彼の想いに応えられるだろうけども(笑)
それはそれで一つの解決策なんだろうけど、エマの側からその提案をするのってかなり難しくない……?