タカツテムの徒然雑記

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放課後メタバース 1 感想

何処に遊びに行くわけでも何かイベントが起きるわけでもなく、図書室で30分間だけ行われるたった二人の会話を描いているだけの作品なのだけど、二宮と荻野目の会話がラブコメのツボを抑えたものになっているからメリハリの少ない展開だろうと楽しめる作品になっているね


クラスの一軍グループに属する荻野目、友達も居らず話すのが苦手な二宮
クラス内でも他の場所でも接点を持ちそうにも無い二人が図書委員として空間を共有しなければならなくなった。二宮は話の端緒すら見つけられないのに荻野目は次々話しかけてくる
それは次元を飛び越えてやってきた異星人のよう

別に二宮の方も彼女と話すのが嫌というわけではないから、ボールを投げられれば少ないポテンシャルをフル活用して返答しようとする。その拙い会話を荻野目は普通に楽しんでくれるのだから二宮としては堪らない

というかタイプが全く異なるからこそ、荻野目の方も二宮の返答を楽しんでいるフシが見られるんだよね
二宮は確かに会話が上手ではないけれど、深みを求めているわけでもない荻野目の会話に対して考えに考え抜いて返答する。それはきっと荻野目にとって想像を超えた返しだから彼女も二宮との会話を楽しめる

結果、図書室での生産性のない会話は二宮と荻野目に心地よい空間を与えるものになるわけだね

ただ、それはそれとして会話を引き出した上で楽しんでくれる荻野目の存在は二宮を魅了するものだから、彼女をあっという間に好きになっていく様は納得できるね
今は30分間の話し相手に過ぎない二宮。ゲームのフレンドコードを交換した事はこれから会話以外の面で彼らの交流が深まっていく展開も有り得るのかと期待させてくれるね