タカツテムの徒然雑記

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響け!ユーフォニアム3 第五回感想

第五回ふたりでトワイライト

進路選択にオーディション、自分が居るべき場所を決める為の儀式。そのように捉えれば部長である久美子が決められず、誰よりも深く悩んでいるのは彼女の特性だけに留まらず立場故という点を感じてしまう
一方で周囲の大人も考えろとただ投げつけず、見守っているのは印象的。選択の儀式は容易でないと伝わってくる

大会に挑む為のメンバーオーディションだけでも充分に選択として機能しているのに久美子達は更に踏み込んでオーディションの遣り方も再考しているね
深く考えず選べば結果は最善とならないかもしれない。考えて遣り方を変えるのであれば、以前と異なる結果へ通じる過程は始まっていると言える

そのように捉えると真由には違和感を覚えるかも
選考前から自分が選ばれる認識で過程を丸ごと無視しているかのよう
ただ、それは彼女が北宇治に馴染む事に必死になっているからかもしれなくて。久美子を祭に誘った行動には祭の空気から弾かれたくないとの恐れを感じてしまった
だから当日も皆から必要とされる撮影役を買ったのかもしれないし

だとしたら、久美子が北宇治の皆でも秀一でもなく麗奈を選んだのはその時点で特別性が現れているのかも
麗奈は久美子と一緒に居たいから音大を選んで欲しい。久美子は進路で道を分かつと思わないから更なる選択を必要としない
久美子は進路を散々に悩んでいるけれど、今自分がこの場所にいる理由には全く迷っていないと判る

ただ、久美子は選ぶだけでなくオーディションでは選ばれる側でも有るわけで
3年であるとか部長だからなんてのは選ばれる理由にならない。残酷でも実力ある者が選ばれる。選ばれなかった時はそのような己の未来を選ぶ事になる
気になるのは真由の発言により積み上げられたフラグの数々。麗奈と久美子が並び奏でる光景は当然のように見られるものだと思っているのだけど、果たして……