タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

恋文と13歳の女優 2 感想

第1巻よりモノローグが増えたのか、一色と文乃双方の心情がより判りやすくなった印象
そうして見えたのは互いに相手を過大評価しているという点かな
一色は文乃が女優である為か見た目以上に彼女を大人扱いし、彼女の言葉一つ一つに慌てふためいている
文乃は一色が大人だからと恋愛経験豊富に見て、取り繕った外面を「余裕がある」と勘違いしている
14歳という年齢差が良い味を出しているね

かといって14歳差というジェネレーションギャップをそのままにしていたら、二人はマネージャーとタレントという関係すら破綻してしまうわけで
その点では文通が二人の仲を取り持っているのだけど、一方でそれが必要以上に二人を近づけてしまっているようにも感じられる
そりゃ女優という点を除けば多感な14歳と頻繁に手紙の遣り取りをするなんて周囲の人間は眉を顰める事態では有るよなぁ
実体として、文乃は一色との文通を大喜びしているのだから

ただ、一色を諫める立場である白木も強く言えない事情があるのかな?
これは文乃との距離を詰めようとする一色にとって都合が良いと言えるけど、別の見方をすれば十代半ばの少女とビジネスパートナーを成立させようとしてもどの道失敗する、という懸念も生まれてくる気もするが……

さておき、仕事仲間から関係を認められた形の一色としては更に文乃へアプローチが取れたわけだけど、いきなり大き過ぎる一歩を踏み込んできたなぁ…
親の許可を取り付けているとはいえ、家に連れ込むものかね……
1巻の写真で懲りたかと思いきや、これでは先が思い遣られるような…。それでもショックを受けていただろう文乃へのフォローが出来たならそれで良しとなる、のだろうか……?


一色との交流の中で徐々に彼への想いを強くしていく文乃。彼女疑惑の時の焦りようとか、頭を撫でられた時の反応とか見ると、既に彼女の中で彼への「好き」は確固たるものになっているように感じられるね。

ただ、意図せずともその事態の引き金を引いたのが一色なら、白木が指摘したように対外的には一色が文乃の想いを導いたと取れなくもない
なら、一色は大人としてマネージャーとして改めて文乃との一線を引く必要があったのだろうけど……

「あやの」呼びは彼女の心境にどれだけの傷を与えてしまうのだろうね?