タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

IDOL×IDOL STORY! 2 感想

サバイバルオーディションが始まった時は16人という人数の多さにどれだけ覚えられるのかと不安だったけど、幾人かのキャラについてはアイドルを目指すきっかけをエピソードとして描いてくれたからとっつきやすくなっているね
また、電子版だと巻末の選考資料もキャラを覚える点でかなり役立つね


自らが提案した審査員に立候補して憎まれ役を買った形になった美海。けど、依吹や火花も手を上げてくれたのは良かったね
そのお陰でメンバー内で正当に順位付けする形が整った

そうして行われた審査は幾人かの個性や実力が出る結果に
華鈴は客を見ずに踊り、偏は客を魅せる踊りを披露した
個性や実力という違いが出れば順位付けも行い易くなる。ここで妙な手心を加えれば、それはより上位の審判者にも手を入れる動機になる
その意味で美海は知らずして神の手を掻い潜ったと言えるのかな?
こうなってくると、初日の順位付けは仲の良い人間に対してどのような評価を与えるかという点が露わになった課題となったのかもしれないね


順位を元に白星組と黒星組に分かれてからの流れはサバイバルオーディションとして順当なもの
それだけに奇を衒った舞台装置に注目させるより舞台や順位に翻弄される少女達の心理面にフォーカスした内容になっていたかな
特に初日の順位で最下位に位置づけられた小雪は尚更…

そんな落ちかけた小雪のメンタル面を支えたのが美海か。彼女とて一度は挫折して再び登り詰めた人間。だから、諦めそうな人間に寄り添えるのかもしれない
星組という早くも低評価を与えられてしまった面々を再起させるに丁度良い人材

その傾向は小雪だけでなく、ネガティブが過ぎる鈴やハンデを背負っている紬にも響くもの
諦める赦しを欲する心から本音を零した鈴には「何故此処に来たのか」を思い出させ、喘息を抱えながら続けようとする紬を受け入れる下地を作った
美海の存在は下層に落ちたアイドルの卵を押し上げるものになるように思えるよ


他方で少々上手く行っていない感じがするのが白星組に配された依吹かな
実力者揃いだから苦戦を感じさせる事はない。けど、自信や白昼する実力がチームワークを形成する上でノイズになっているような…

それはそれとして、朱璃とイイ感じになってるのはどういう事……?