タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

ぼっち・ざ・ろっく! 6 感想

巻の前半は後輩組にフォーカスした話が多かったね
バンドに入る訳では無いし、ひとりにとって後輩と言えるのは猫々だけ。でも後輩感は無いからひとりは先輩ヅラ出来ない
それでも年下である点は変わりないわけで。猫々のお陰でひとりは追試をやり切れたわけだ

似たような構図はリョウにも言えるね。恵恋奈は後輩というより厄介ファン。出来れば関わり合いに成りたくないタイプだけど、厄介な人間だからこそ他の厄介ファンのNGラインも指摘できる…のかな
まあ、リョウにとっては新たな財布が出来たり、楽器を教える相手が出来たという点が何よりも大きいのだろうけど
改めて考えるとリョウが順調にクズバンドマン街道をひた走ってない……?


この巻でメインのお題として上がってくるのはクリスマスの自主企画
まだミニアルバムも出せてない結束バンドだけど少しずつ人気は出てきた。オーディションは成功しなくても、バンドとして次のステージに向かうべき段階
だからって結束バンドが自主企画ライブなんて随分思い切ったものだけど

バンドにとっては大ジャンプ、そりゃ全てが上手く運ぶわけではない。失敗するビジョンすら浮かぶ。そこで最も人を集められそうにないひとりが意外な跳躍を見せたね
SIDEROSはライブに参加出来るわけじゃない。それでも人集めまで参加できないわけじゃない。その意味ではヨヨコと行った面白動画は意味があった…のかなぁ(笑)
二人の場合、普通にギター弾いてる方が耳目を集められるのにそれを望まないなんて性格が難しい(笑)

そして本番は意外とバンドが集まったようで。自主企画としても、星歌の誕生日を祝う面でも良いイベントと成ったんじゃないかな
ていうか、星歌はひとりのあんな弾き語りで大喜びするなんて、どれだけひとりが好きなんだろう……


次に始まるのは喜多の家出編ですか…。結束バンドの他メンバーってバンド活動に理解ある家族ばかりだから忘れそうになるけど、学生バンドに賛同する親なんてそこまで多数じゃないだろうし。おまけに大学進学の選択が始まる時期なら尚更

喜多はバンドの中で最も演奏面で実力が足りてないから、それを補おうとすれば大学に通う暇なんて無いように思えてしまう。特に喜多が追いつこうとしているひとりが大学進学を選ばないなら喜多だって大学を選ぶのは間違いであるように思えてしまうのかな
でもそれは視野を狭くしている証拠

大学を選べないひとりが喜多に大学で得て欲しい物が有るという点が答えと成っているね
ひとりは大学を選ばないのではなく選べない。また喜多が感じ取れる日常の様々もひとりは感じ取れないもの
バンドの音楽に多様性を持たせようとするなら、むしろ喜多は大学に進学するべき
後は反発してしまった親と和解するだけ

喜多の母親は妙な勘違いや説明不足により喜多のバンド熱を理解できては居なかった。それを理解させるには実際にライブを見るのが一番。ここぞというタイミングでひとりは言うべきことを言えたね
特にあのひとりが「百億万倍いいライブしてるので!!」と豪語したシーンには驚いてしまったよ

実際に見てみれば、自主企画ライブを成功させ、シングルリリースを控え、ファンから応援される結束バンドに不安なんて感じ取れないわけで
母親が喜多の活動に納得してくれたのは良かったね


なお、今巻で最も衝撃的だったのは酒が抜けた廣井だったのは言うまでもない(笑)