タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

勇気あるものより散れ 5 感想

以前は対立していた者達が集って対抗するは独断行動を始める生松と菊滋か
最初の頃はシノが独自に行おうとしていた母殺しの物語が結局は化野民全体を滅するかのような形へ収束してしまうのは哀しいものが有るね…

それでも志が異なるなら、刃にて斬り伏せるしかない
真剣を用いた殺し合い。命懸けのそれは他方で春安に菊滋再戦の機会を与えてくれるもの
シノの為に戦いながら以前は勝ちを拾えなかった。だから今度こそはシノと生きる為に菊滋を討ち果たす必要がある

なら、菊滋と春安の命運を分けたものは一体何だったのか……。生への執着か主への忠信か
兎も角、春安は菊滋に勝った。でもそれは化野民のバランスを崩す行為でも有るのか
図書掛と結んで化野民を襲った事は煙花にとって春安を敵と見做すには充分過ぎる行為だったようで

だから生松が菊滋を失った感傷に浸る間も無く、次の段階として煙花を筆頭とした化野民と政府軍が戦う始末へと至ってしまうのか…
軍を相手に奮戦する煙花の姿は美しいけれど、流石に分が悪いような……

母殺しのシノが正しいのか、三千歳を守る化野民が正しいのか、はたまた時代を変えようとする明治政府が正しいのか
混沌とした事態で刀を振るい続ける事で彼らは何を得るのだろうね?