タカツテムの徒然雑記

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エリオと電気人形 2 感想

エリオとアンジュが次に訪れたのはギャングが支配するタークタウン
前回が新しい命の誕生を味わえた都市だったのに今度は逆。命があっさり奪われる危険を孕んだ歓楽街。お気楽なエリオよりアンジュの方が似合う場所

でも、そもそもタークタウンを訪れる事になったのはエリオの希望だし、彼女がギャングの願いを聞き届けたからドナルドの信頼を得られた
こういう点を見ると二人はいい関係を築いているように思えるよ

だから今は道を違えてしまったドナルドとアランも何かが有れば昔のような関係へ戻る事だって可能な筈で
アランは確かに昔と変わってしまったけれど、双方の話を聞けばドナルドだって変わってしまった部分がある
ドナルドなら自分の力で気付ける。でも大きな傷を負ってしまったアランが独力で気付くのは難しくて

ドナルドだけでなくアンジュにすら敵意を向けたアランを止めるのは至難の業
だからアランを回心させるには敵意じゃ足りない。電気人形を庇うというアランからすれば有り得ないエリオの行動が必要だったわけだ

と、話が穏やかに終わりそうだったのに、急に訪れたのはアンジュの不調……というか異変。急に可愛らしい表情になったものだから本当に驚かされたよ
アンジュは電気人形でいつも冷たい印象だったからこそ普通の少女のように動き、話し、食べる彼女の違和感は凄まじいね
エリオにとってもそれは同じ…というかむしろ喪失感を覚えてしまう程のようで
そりゃ、物心ついた頃から一緒に居た相手が全く別の性格になってしまったら受け入れられないか……


アンジュではなくジーナとして生まれ変わった彼女との新たな旅は何処かちぐはぐ
ジーナはエリオに懐いているのにエリオは彼女に壁を作る
そんな状態だったから旧知のウィルと再会できたのは良かったね。おまけにエリオとジーナの事情も理解してくれる程の包容力を見せてくれたし

電気が許される街アトラスシティ、どう見ても変人なエイダ。これらの要素は二人とどのような反応を起こす存在となっていくのだろうね?