タカツテムの徒然雑記

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葬送のフリーレン 第20話感想

第20話必要な殺し

小鳥の狩猟から人の狩り合いへ発展した一次試験。魔族との単純な力のぶつけ合いとは異なる、知恵や能力を活用する人間の戦いが繰り広げられているね
人間の魔法には様々な傾向や得意ジャンルがあるのか、戦い方にはそれぞれの性格が反映されているね。それ故に人間同士の戦いは魔族とは別種の面白さが早くも見えてきたよ

ヴィアベルは人間の魔法使いとして最も特徴的
魔族だけでなく人間とも長らく戦い地獄を見てきたという彼は殺しを厭わない。だというのに彼の魔法は拘束であり対峙したユーベルに言わせれば自身の心に猶予を求める為の魔法。残忍さだけでない彼の性質がよく表れている
だからフェルンがエーレを殺したと言った時に彼は引くわけだ

結局小鳥の奪い合いであり殺し合いではないからこそ相手を単純に殺すよりも相手を騙す技量の方が時に有用となる。屈服させて小鳥を渡させるのも、パーティが欠けたと嘘吐いて引かせるのも実力
その意味では対人戦と関係のない処で小鳥を手に入るというのは面白い話。これはこれで運も実力の内と言えそうだ

フリーレンサイドではそもそも試験に何を求めるかという点が語られたね
リヒターが語るのは魔法使いとしての欲求。望みが手に入るという垂涎の報酬だから人殺しも許されるという人倫を踏み外す論理
これを長く生きるフリーレンやデンケンが否定するのは印象的。魔法使いとして大成した二人だけど、その言葉は多くを見てきた人間・エルフならではの含蓄があるように思えたよ