タカツテムの徒然雑記

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Fate/stay night[Unlimited Blade Works] 5 感想

お姫様のように攫われた士郎を助けるのは仲が良いわけでもないアーチャー。その為か戦闘中も憎まれ口を叩くし、別に協調行動が取れるわけでもない
この二人はとことん相性が悪いなぁ(笑)

そんなコミカルな険悪さがシリアスな険悪さへと変化するのがアーチャーと『正義』の価値観が全く異なると知れてから
アーチャーは聖杯戦争を勝ち抜き最終的に救われる者が多くなるなら現状の犠牲を許容する。士郎は目の前に在る命を救う為に聖杯戦争に参加しているのだからどんな犠牲も許容できない
反りが合わない『正義』は二人の志向の違いを反映したと言えるけど、英霊にまで至ったアーチャーとこの前まで普通の少年だった士郎という比較で見るなら士郎の未熟さが目立ってしまう違いとも言えるのかな

また、未熟という意味では同時に行われていたセイバーと佐々木小次郎の戦いにも見られるような
真名を明かし秘剣すら披露した小次郎に対してセイバーは名前どころか己の剣を明かす事も出来なかった。おまけに戦いはほぼ敗北
勿論、そこには仕方ない事情も有るのだけど、一方的にやられる形となったセイバーには剣技や精神面を向上させる事が求められていると言えるね


士郎とアーチャーは決定的に対立したかに思われた。けれど、そこで士郎がアーチャーの剣技に憧憬の念を抱き、アーチャーの『正義』を批判しても自分を斬った剣については怒りを覚えていないのは印象的
そこには士郎の正義感の基準を見る事が出来るし、強くなった際の自分の姿の一端をアーチャーに見ているのだと察せられる

その点が方向性へと反映され始めたのがセイバーとの鍛錬かな
あれだけ嫌っていたアーチャーの剣技を真似するなんて、やはり士郎という人間は面白いね
それが今後の戦いにおいてどれだけ活きてくるのか見ものですよ


おふざけ要素が強かったおまけ漫画では遂にあのキャラが。FGOをプレイしていない自分でも存在を聞き及ぶあの娘を水着装束で登場させるなんてサービス精神に富んでいるね
本編がコメディ要素はありつつ軸はシリアスなものだから、コメディ一辺倒なおまけ漫画であのようなわちゃわちゃが見られるのは嬉しいね