タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

放課後のアイドルには秘密がある 3 感想

補習は終わっても2人の放課後時間は続くようで
表面的な2人の関係は変わらない。けれど、前巻ラストに現れたように玲の内面は大きく様変わりしたわけで
内心がパニック状態だからってお仕事モードに突入して自制する彼女の様子はかなり面白い事になっていたね(笑)


この巻で目立って描かれたのは玲の多忙さか
前巻のステージが描かれるまでアイドルの玲はそこまで強調されてこなかった。あくまでもひざしの前に居る放課後の玲がメインだった
けれど、この巻ではアイドル活動に励む彼女の姿が何度も描かれるね。特にVlogで一日密着される様子には彼女の負担は大きいのではないかと推察してしまう

だからこそ、ひざしを好くようになった玲にとってひざしとの時間は癒やしとなっているのかな
車中でふと見せた柔らかな表情には彼女の素が現れていたよ

そんな心境だから、拒絶のようなメッセージが送られてくると一転して曇るのだろうけど
21話でのテンションの上下はかなり激しいね(笑)

そうした描写から強調されるようにアイドルの玲にとってひざしとの時間は頼りになるけど、その時間を捻出するのは簡単ではない。周囲が彼女を心配するのは当然というもの
だというのに、その状況で自分は天才なのだからと全部取りへと突き進む覚悟を決めた彼女の姿は輝いていたよ

そして遂に交わされるのは放課後だけど、これまでと違った意味の放課後の約束。このデートは2人の関係を変えるものになるのだろうか?

無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第十五話感想

第十五話遥か

ルディとナナホシは日本からやってきた同士だけど辿った道は驚くほど異なる
けれど、そうした違いをそのまま対比とするのでなく、最終的に同じ祝宴の場に同席させる過程で2人に似た要素を形作らせ、それを以ってナナホシの印象を変える手法に目を見張る回となったかな

今のルディには多くの繋がりがある
魔法大学で手にした繋がりだけでなく、パウロからの信頼も有り彼を頼ってやって来る妹達が居てシルフィという妻と暮らしている
それはやり直し人生でルディが手にしたとても沢山の繋がり
対してナナホシが持つ繋がりは何もない。だから研究室に籠もって帰還の為の魔術を研究し続ける

失敗と判れば容易く心が壊れてしまう程にナナホシに安らぎは無い。それは彼女がこの世界に居場所を見つけられていないから
元の世界では居場所が無く、今の世界で居場所を見つけたルディはナナホシと同じ境遇になる可能性があったからこそ、彼女の為に出来る事が見えてくる。自身がこの世界で手にした繋がりを活用できる

ザノバ達はナナホシやルディの事情なんて知らない。それでも困っていると知れば助力する。それは人と人の重層的な繋がりが有る為に起こす行動
独りでは思い付かなかったアイディアとて皆でやれば浮かんでくる。それは孤独に成るべきではないナナホシの力と成るね

成果は小さなもの。けれど幾つもの力を重ねて達成した過程は掛け替えないもの
このEPはルディがかつて手を差し伸べられなかった自分自身に手を差し伸べたかのよう印象すら受けるよ
そう思うと、これまで独りだったナナホシが祝宴の場で皆に囲まれ熱唱するエンディングは感慨深いものが有るね

響け!ユーフォニアム3 第三回感想

第三回みずいろプレリュード

今シーズンは久美子達3年組を部の上層として描く場面が多いせいか経営物を見ているような気分になってくる…
大集団を率いろうとすれば自然と軋轢は生まれるもの。だから上に立つ者は軋轢解消に動く。けれど、原因が幹部の遣り方に有ったとしたら?という点が容赦なく描かれていたかな

2・3年は前年から継続して全国を目指してるけど、1年はまだ入部したばかり。先輩と同じペースで全員が歩める訳じゃない
でも目覚ましい結果を残したいなら学年も経験も関係なく完璧が求められて
久美子達だって1年の時は有ったのだから無茶は判ってる。だから緩衝材になろうとして気苦労が増える

だから久美子は滝の気苦労も想像したのかな
顧問として部と向き合う彼の労苦を分け合える相手は久美子のように多くは無く。それは大人ゆえの苦労
でも、それは滝が自身を顧問と定義した為に生じたもの。だから納得できる
そのように捉えれば、今回のEPで自分の立場に苦しみを覚えた者達の解決策も見えてくるね
結局は自分をどう扱いたいかの問題でしか無い

同級生のフォローに苦しんでいた沙里は現部長の在り方を見る事で2年後の部長へ通じる意識を持てる
部内の調停に苦労していた久美子は自分なりの部長の在り方を定める事で迷いを捨てる
何よりも北宇治は上手くなりたい、金を取りたいと目標を共有する事で団結出来る。そのように感じられたよ
ただ、そう思うと誰よりも冷めた発言をした真由は北宇治に全く混じれていないと受け取る事も出来るのだが……

転生悪女の黒歴史 13 感想

魔王の如き存在となったイアナと闇の世界で暗躍するシュヴァルツが結びついたなら当然のように発生するのはシュヴァルツのお宅訪問か

前々から気になる存在だったシュヴァルツの首魁が現れたけど、異形も異形のよく判らない存在だった…
ウェントスを初めとしたシュヴァルツは普通に人間だったものだから主も人間かと思いきや、あれは一体どういう存在なんだ……?
後々の表現を見ると魂とかに近い存在なの?あと、どうしてテラは何の説明もなく死んでたの…?
黒歴史の概要を知っている点含め、よく判らない存在が更に判らない存在になったように感じられるよ……


経済特区カトレアで行われるのはコノハ第二の仲間となるウィカノの勧誘。けれど商人に対し何の伝手も持たないイアナに出来る事は少なく
イアナの影響範囲に限りがあるのは前々からの話だけど、今回のようにヨミに助けられる様子を見ると、イアナは人に頼りっぱなしという印象が強まるね

ヤトリの時は怪我やら利害の一致やらで同行を許す形となったけど、ヨミがイアナに助力するのは愛情ゆえ
でも、ヨミがイアナにいつまでも懸想し続けるなんて物語に反するわけで。また、無条件でイアナを守ろうとするヨミの姿勢が正しいとも言い切れず
これまでは悪女イアナの手足として深く考えず彼女に追従してきた。それがそろそろ潮時に近付いているのだろうか…

ただ、そうは言ってもイアナ一人に出来る事なんて高が知れているわけで
オークション会場に入り込んだ少女を助けるまでは良かった。でも、その後の対応を何も考えてないから酷い状況に陥ってしまう
だとしてもオークションに出品物として引き出される彼女の姿はあまりにお粗末だけど(笑)
そりゃ変態仮面を疑ってあの場に来たギノフォードだって闇の笑みを浮かべるよ(笑)

ここでもイアナの無力は発揮されてしまったね。ギノフォードに競り落とされないように自分の価値を高めようとしたのに、ギノフォードは資金流用なんて無茶をする形で変態仮面を競り落とそうとした
イアナは自分を狙う者の本気を侮っている。そもそも悪女として振る舞えないあの状況でイアナに出来る事なんて有る筈がなくて

だからこそ、再びヨミに助けられる羽目になってしまうわけだ。将来はどうあれ今のイアナにヨミはやはり必要な人間のようで
それでも43億って何って思うけども。開始値は10万だよね?それがどうして43億まで競り上がってるのさ……


イアナは解放されて、ウィカノの助けも得られる算段となって
そうして一件落着かな?と思った段階で驚きの存在が……!!
異世界でアクスタって何だよとか何でシャノウのアクスタが存在するのとかアクスタが喋るとか何なのとか突っ込みどころが多過ぎる(笑)

アクスタと喋る構図はギャグとしか思えないのだけど、さておきシャノウが語るのは血の降誕祭以降誰も発してくれなかった言葉だね
イザーク殺害がイアナの仕業だという点は世界中の誰もが確信している部分で、精々がそれに何か理由があったのではないかと疑う程度
なのにシャノウは経緯を知らないままにイアナの無実を信じてくれるんだねぇ
これがもっと早い段階で届いた言葉ならイアナは感極まっていたかもしれないけど、今のイアナは黒歴史の為に人の死を許容してしまった人間で
孤独に沈もうとするイアナをそれでも許そうとするシャノウ本当に有り難い存在ですよ…。アクスタだけど

シャノウの言葉、イザークの言葉。それらは独りで世界を敵に回そうとするイアナの心にどう届いたのかな……?

ささやくように恋を唄う 第2話感想

第2話好き、デート、そして…

わんこ属性のひまりが可愛すぎて可愛すぎて……
そんなんだから依がひまりにハマっていく様子に共感できるし、もっと2人に仲が深まって欲しいと願ってしまう
ただ、現状の2人は先輩と後輩又はシンガーとファンで。その壁を打ち破るか現状維持か。そんな悩みを抱えるからこそ依はひまりへの恋に真剣になっていくようで

本来の約束は放課後で会うだけだった。でも雨の日でも会う約束をして、イベントへ一緒に行く予定を入れて
2人の仲が深まっていく様子が手に取るように判る流れ。それは依が望む恋の関係ではないが、それでも好きな人と少しでも一緒に居られるのは嬉しいもの
百面相になる依もそれはそれで可愛らしいね

恋人のデートではないが、特別なデートは2人をより近づけるもの
甘々空間にはニヤニヤさせられるが、それは依が最も望む関係には届かない訳で
それがあの告白をさせたのだろうね
一目惚れから始まった2人。でもその意味は擦れ違っていて
自分に無かった『好き』を意識し始めたひまりはどのような関係を依に望む事になるのかな?

ワンルーム、日当たり普通、天使つき。 第3話感想

第3話つめたい友達

森太郎ととわの関係性がルールの作成等により一定の落ち着きを見せた段階で出てくるのは他の少女達ですか
衝撃的光景を目にし焦るつむぎ、初対面がラッキースケベなのえる。共通する問題は森太郎との距離感
既に同棲状態のとわが居る事で色々バグってしまっているが、誰かと距離を縮めるのって簡単な話ではない訳で

悪気が無かったとはいえ、のえるとの第一印象は最悪。それでも互いに落ち度が有ると理解し合えており、勤労態度にも問題ないならそれ以上に印象を悪くする必要はない
ただ、のえるの場合は雪女としての性質が人付き合いを難しくしていたようで
だからこそ、彼女を平然と受け容れた森太郎に好印象を受ける

のえると仲良くなれる土台がとわとの同棲というのは本当にどうかと思うけど、その御蔭で独りになる可能性が有ったのえると友達に成れた
なら、土台のとわも彼女の友達に成れる可能性があるならば、OPやEDの仲良し風景に繋がるのかな
ただ、とわを土台に森太郎達と仲良くなるかもってつむぎ的にどうなんだろう?と思わなくもないが

怪獣8号 第2話感想

第2話怪獣を倒す怪獣

防衛隊員を目指すカフカが怪獣になってしまう悲劇的展開なのにカフカもレノもギャグ空間リアクションを繰り返すものだから何もかもコメディになるのが面白すぎる(笑)
だというのに他の怪獣が現れた瞬間からカフカは心の揺らぎが止まり、ヒーローへと転身するのだから素晴らしい

コメディは兎も角、怪獣になってしまったカフカに防衛隊への道は閉ざされたように思える
けれど、この点は第一話と同じ構図。試験に合格したから防衛隊員なのではなく、怪獣に立ち向かうから防衛隊員
人ではなく怪獣に拳を振るうカフカは怪獣になったとしても危険存在などではなく人々を守る存在と判る

けれど、怪獣の見た目と力を持つカフカはやはり不安定な存在でもあって
その点をレノが程よくフォローしているね。最早ただの先輩後輩ではなく、カフカの嫁ではないかと思えてくるよ(笑)
ただ、そんな2人が揃っても容易でないのが選別試験。早速現れた若いライバルはカフカにとって厄介な相手となりそうだ