タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

球詠 14 感想

8・9巻で行われた合宿では練習試合の方に重きが置かれていたとはいえ、何処か緩さが有ったと考えると今巻の合宿はかなりキツイものであったと判るね
しかも、短期的なものだからと実際の筋肉に結びつけるよりも精神面での成長が期待されている。つまり音を上げるような状況こそ求められるし、そんな場面で何が出来るかが最も重要なポイントとなる
そう考えると、既に限界を迎えた身体だったのに遅れていた息吹を引っ張る為に一踏ん張りした怜、彼女に倣って走り出した部員達は目に見える以上の成長を手にしたのかもね


少しずつ力の積み重ねをする中で迎えるのは新年度
読者的には今のメンバーでの野球模様に慣れているだけに新入生をどれだけ受け容れられるかという点が問題となってくるのだろうけど、いきなり6人も加入しますか

考えてみれば、1巻の時だってあの状況の新越谷に8人も入部したのだから、県ベスト8の成績を残しながらの新加入6人はまだ少ない方…になるのだろうか?

新入部員の中でも注目株は色々な意味で詩織になりそう
既に実力は高いようだし、詠深の元チームメイトでおまけに捕手志望なんて珠姫にとって二重のライバルと成りそうだ
また、強者ジャンキーな投手の小町、威勢は良いけど結果は伴わない瑞帆も今後が楽しみな感じかな
息吹ファンな三人娘はおいおい覚えていこう……

早速、新入部員が使われた練習試合は当たり前だけど、荒削りの結果に。それでも彼女らの傾向が幾らか見える試合となったかな
中でも一際輝いたのはやはり詩織となったね。作戦指示が無いままでも芳乃と同等の読みを持ち、珠姫レベルのゲームメイクを見せた
新たな加入者には一波乱巻き起こす人材を混ぜると物語は面白みを増していくものだけど、彼女はその傾向が顕著なような……


新入部員が戦力になるならば、次に課題となるのは現レギュラー陣と控えの競争
その点ではまだ既存メンバーに分がありそうだけど、別に一年生達が控えのままで良いわけではない。成長の機会は与える必要がある
その意味ではいきなり申告敬遠なんてやられた小町はどのような思惑の下で成長を促される事になるのか、早くもハラハラさせられるね