タカツテムの徒然雑記

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ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第8話感想

第8話ずっとあったもの

僅差でダイヤに敗れたキタサンはそれを完敗だと言う。実際の距離より大きな心理的な負け。それが彼女にとっての完敗
また、加えて今回においてもダイヤに完敗を喫しているね。目標の面でダイヤは世界を見ている。でもキタサンは意識していなかった
それは心理的に大き過ぎる敗北

ここでキツいのはダイヤがそれを理解せずキタサンと並んで世界へ行けると信じている点
ダイヤを頼れなくなったキタサンが頼るは以前完敗したデュラメンテか
ドゥラメンテはキタサンに完勝しながら同種の敗北に拠って勝ち負けの先にある友情を掴んだ。ダイヤと似た志しを持つ彼女であってもキタサンと向き合える
けど結局は彼女らと類似性を持たないキタサンにとって彼女は導きとならない

そこでキタサン憧れの存在であるテイオーが導き手となる展開は良いね
テイオーこそ勝ちも負けも喪失も栄光も何もかも味わったウマ娘、勝利の先も敗北の先も知っている
それでも以前と同じように夢を懐き走り続けている。紆余曲折があった彼女が今になって掲げているのは初期衝動であるシンボリルドルフのようなウマ娘になること

ならキタサンにとっての初期衝動とは、原風景とは何なのか?それは父のステージであり、テイオーへの憧れであり
もっと言ってしまえばキタサンにとっての原点とは笑顔が集まる場所、それが商店街になるのだろうね。勝っても負けても、明るく自分を支えてくれる商店街。それこそがキタサンにとっての原点、原動力

泥臭さや負けや悔しさ、様々を噛み締めたキタサンが遂に掴み取った目標への衝動。ギラギラしたものではなく、キラキラを目指す彼女の在り方
勝利欲を懐くダイヤに完敗した上で、皆を笑顔にするお祭り娘としてのアイデンティティの獲得
それを伴ってキタサンはどのようにキラキラした光景を描いていくのだろうね