タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

ボールパークでつかまえて!(13) 感想

今巻は球場に集まる人々やその関連者を描きつつも、横の繋がりを感じさせる巻となったかな
冒頭の146話からしてボード職人の羽美に友達が出来るなんて話だし

そのような調子で開幕するから球場で働く人達で行われる紅白リレーなんてのも読者的には楽しめるわけだね
あれを現実でやられたら誰!?ってなりそうな人選だけど、本作を読んできたからそれぞれ誰だか判るし、リレーメンバーに選ばれて戸惑いつつも頑張ろうと思っている様子が充分に感じられる

また、横の繋がりという意味では153話のベースコーチ同士の牽制も面白かったな
普段は目立たないが、失策の際には目立ってしまう。そんな立場にいる戸田と川上が互いに相手のポジションを羨んでいるのは擦れ違い感があるね
作中で2人に会話しているシーンはないのだけど、それだけに完全に擦れ違っている心の声が際立つ
戸田が進退窮まった際にしてしまった土下座の意味が2人にとって全く異なっているのが本当に笑える。ていうか、土下座しないと止まらない選手とか嫌だなぁ(笑)


発言全てが爆弾に変化しそうな安藤みどりが司会を担当する152話、やはり彼女が出るだけで全てを掻っ攫うというかキャラが濃い(笑)
野球番組で野球賭博に言及できるとかどういう心臓してるんだ(笑)

そんな回で言及されるのは彼女に負けず劣らずなキャラを持つ2軍の東野監督か
サプライズ好きなのか演出好きなのか判然としないけど、大事な話をする際によく判らん前置きを大真面目にするとか、どういう心構えで話を聞けば良いのか困惑するタイプだ
小座がしている日々の頑張りを褒める為にあのような段取りで会話する人とか面倒にも程がある(笑)


そして、この巻を読んで気になったのは154話のブライアンに関する描写
あれだけなら心温まる家族のワンシーンなのだけど、ヘルニア持ちだとか親子プレーヤーとかフラグにしか思えないが……