第2話なでしこの願い
アクエリオンに合体してすぐに敵を倒すかと思いきや、逃げられるとは予想外。3人合体すれば何でも倒せるという予定調和はなく、彼らは命懸けで戦わなければならないし、乗り続けるのも本人の意志次第
サッコはそれを大人に誘導された自己責任と憤る。サッコ側にすればこの状況は不条理、何とか打破したくなる
けれど、話を聞いてみれば彼らがアクエリオンを使って倒さなければならない敵も不条理の解消を狙っているというのは少し面白いかも
矛盾のない宇宙へと修正、これを期に襲撃する堕天翅族はいわば自分達に都合の良い宇宙へと修正しようと目論む者達。対抗するには彼らの都合をぶん殴ってこちらの都合を通すしか無い
その意味で肝要となるのはやはり自己責任や自己決定。であるならば他者に強要されて戦うなんて間違いなわけで
それだけに真っ先に力強く「やります!」と言ったサヨは誰よりも自分の運命を自分で決定する責任感も勇気も有ったと言えるのだろうね
前回から不思議だったサヨの状態は宇宙が不確定な為に生じる死の猶予みたいなものでしたか。それは未来の先取りのようなもの。サヨはこの時に避けられぬ未来を理解したのかな…
恐怖心を忘れるサッコの代わりに怖さも死も知っているサヨはそれでも敵の攻撃の前面に立ってサッコを守った。そこには彼女の強さが現れているのだけに、そんな彼女が最後に呟いた言葉が辛い…。サッコ達がこれから立ち向かう不条理を端的に示していて、同時に修正能力の行き着く先を見ているようでしたよ…