タカツテムの徒然雑記

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ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム 1 感想

ウマ娘関連のコンテンツは部分的に追っているけど、サクラローレルという競走馬やウマ娘については殆ど知らず。その為に本作は新鮮な気持ちで見れそう


サクラローレルの事を全く知らないとなれば彼女がどのようなタイプなのかという点に興味が湧くけれど、本作を見るに随分と大言壮語が過ぎるウマ娘のようで

未デビューである為に何者でもない時点からジュニア級チャンピオンクラスのナリタブライアンと競う気でいる
あまりに現実味が無いから夢としか思えないけど、彼女はそれを夢とは思わず現実的な目安として思い描いている。だからこそ大言壮語でありつつも、彼女の器の大きさを感じさせる言動となっているね

そんなサクラローレルの姿勢は、同じように大言壮語を吐きながら今は夢に潰れかけている椿に響くものとなるね
彼女とてその身に相応しからぬ夢を掲げた人物。でもあまりに不可能すぎる夢の重みが彼女に夢を表明する力を失わせてしまっていた

サクラローレル埒外な目標を抱えたままで、椿が夢に押し潰されたままだったら、2人が交わる事はなかったのかもしれない
でもサクラローレルは硝子の脚という弱点を抱えていて、椿にはそれを補う知恵があった。いわば大言壮語を大言壮語のままにしない下地
それが2人をバディの関係へと導いていくわけだね

椿の助言を受けてのレースはいきなり最高の結果を得られたわけではない。それでも目標への道が切り開かれる感覚をサクラローレルに与えられたようで

まだまだ始まったばかりで、これから何を成せるかも明確ではないサクラローレル。新たな主役を描く物語としては充分と言えるスタートダッシュを決めた第1巻となったんじゃなかろうか。