タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

ゆびさきと恋々 Sign.2感想

Sign.2恋々へ

逸臣への気持ちが恋か憧れか探る雪の行動はいわば自分と相手を探るようなもの
手話や口話は相手を見なければ伝わらない。だから会話する際の雪と逸臣は相手を直視する事になる
雪にとって逸臣の手話や口話を見る事はそのまま自分の気持ちを知る工程となるのだろうね

Aパート時点では雪と逸臣の会話は不完全
逸臣の言葉を知る為には逸臣を見なきゃいけないのに恥ずかしい
逸臣が雪の言葉を知る為には雪の文字を見なきゃいけないから必然的に距離が近くなる
それはドキドキする瞬間では有るだろうけど、会話としては少々の問題が有る

逸臣が雪の世界に入り込むように手話で会話してくれたのはとても尊い瞬間。だからこそ、雪は彼の言葉から自分の気持ちを知るわけだ
…その後に奇妙なお土産を渡してくる逸臣は独特のセンスを持っているけども(笑)
でも、その土産は雪の知らない世界を逸臣が知っている証明であり、雪がそもそも目指した外の世界の象徴とも言えるのかな

雪を気にかけているのだと察せられるが、一方でそれを雪に伝えようとしない不器用さが目立つ桜志
彼の在り方は逸臣と真逆なんだよね。逸臣が外の世界へ連れて行ってくれる者なら、桜志は内へ留めようとする者
でも、駅前のシーンやりんへの注意に現れるように彼なりの遣り方で守ろうとしている一面もあって
そんな臆病なゆびさきから伝わりきらない感情がもどかしく思えてしまうよ