タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?) 6 感想

紫陽花の逃避行に何処までも付いていく心積もりで居たのに紫陽花が示したのは旅費を負担するという壁
れな子が自分勝手なそれに抗おうとするのはいつものノリでは有るんだけど、紫陽花が強情というか、れな子の提案をすぐに受け入れないのは以外だったかもしれない
紫陽花がこれまでの人生で培ったイイ子ちゃんの仮面、自分の為に他者を幸せにしたいという独善
その路線で考えればれな子の提案を受け付ける余地がないだけに、れな子がどれだけ叫んでも壁は崩れやしない

これでれな子と紫陽花が完全に対等な友人だったら紫陽花が我を曲げる事なんて無かったかもね
紫陽花の想定を越える程に自分を卑下するネガティブなれな子だから、紫陽花が考える以上に紫陽花の価値を提示できて、それを認めようとしない紫陽花の為に泣いてやる事ができる
そんなれな子の姿は自分は幻滅される人間なんだと考える紫陽花を変えるものとなる

……そうした綺麗な流れからの混浴は色々と邪な雑念が見え隠れするものだったけど(笑)
パニクった挙げ句に言ってはいけない紗月とのあれやこれやを口走るれな子の様子にも笑ってしまう

ここで以前の紫陽花だったら良い子ちゃんとして、れな子にそれ程追求しなかったかもしれないし、思い切った提案なんてしなかったかもしれない
れな子に色々と見せた紫陽花だから提案できる思い出の上書き。友達同士の触れ合いをちょい越えた怪しい雰囲気にはこちらもドキドキさせられてしまいましたよ


友達として一緒に旅行していた筈なのに想いが衝突して温泉では必要以上の触れ合いをして
そうして友達としての境界が曖昧になった二人の間で話題となるのは友達と恋人の違い
真唯との一件はれな子に友達と恋人の定義を曖昧にさせてしまった。でも、それはあくまでも真唯との間だけで
『れまフレ』の諒解が無い紫陽花に対してのれな子の言葉は紫陽花の心をより揺らすものになってしまったような……

混乱して幼児返りしてれな子に甘えてしまって
そうして紫陽花の中にあるれな子を求める心が最大級に膨らんでいたタイミングで現れるのが王塚真唯ですか。この人、何処にでも現れるような気がしてしまうな

ただ、それによって友達の境界を越えようとして紫陽花は良くも悪くも落ち着けたのかな
今回の旅行の目的はそもそも紫陽花の自分探しのようなもの。なら、れな子とだけ一緒に居すぎてしまうのも良くなかったのかもしれない
自分勝手に居られる時間も後少し。最後の行事と言える縁日を3人はどのように過ごすのかな?


そういや、前巻の描き下ろしにて大きなキャリーケースを持つ紗月と果穂の様子は一体どういう事かと疑問だったのだけど、まさかアレってコスプレグッズを詰め込んでたの……?ていうか、紗月って果穂とそういう事してたの……?
意外過ぎて自分の中で紗月のイメージが変わりそうだよ(笑)