タカツテムの徒然雑記

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石神戦記 (四) 感想

ああ…ヤチホは高殿に拐われずに済んだのか。それは不幸中の幸いというべきか
ただ、彼女は戦力にならずイサザもミナトも行方不明。江波側としてはかなりの損害。これからどう転ぶとしても危険な橋を渡る事は避けられない

そう思っていただけに裏切り者が予想外過ぎると云うか、その人物が裏切っていたら駄目だろうと言いたくなる人選過ぎて尚更に絶望的……
ナギとしてはミオを守る一点においては何の裏切りもしていない。その守り方がミオの意志を無視しているだけで
ただ、不憫であったのは彼女の意志とて無視されていた点だろうか
裏切り、騙す。弱肉強食の世界だから罷り通ってしまう非情な論理。ならば、コマセが殺されたのも、ナギの正体が驚きのものであったのも許される論理なのかもしれない


所在不明で無力な状態のサクも遂に動き出す時が来ましたか
彼一人が戦場に戻った処でどうなるのか、という点は気に掛かるもサクが生きていると知れるだけで瑞穂から裏切った者達を動揺させるくらいは出来るのかな?
何はともあれ、夢のような暮らしを捨てて危険な世界へ自ら戻っていく彼の姿からは凛々しさを感じられましたよ

と、サクは暫く一人で戦わなければならないのかなと思っていただけに、クラの里の者達の正体が意外過ぎて驚きですよ!
本作において、石の民だけが圧倒的に抜きん出た実力を持ち、一種のバランスブレイカーとして君臨していただけに「角無し」の存在は石の民が一人出れば一変してしまう戦場を更に変えるものとなるかもしれないね

ただ、だとしても石の民であり味方であるヤチホの力が必要である点は変わらない。まずはイサザとヤチホが再会し、そこに戦い方を覚えたサクが合流するのがベストとなるのだろうか?