タカツテムの徒然雑記

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薬屋のひとりごと 第2期 第25話感想

第25話猫猫と毛毛

続編初回は大人しいノリ。ただ、後宮における日常というより、後宮の運営に絡む話が多かったような
冒頭から壬氏は各妃に挨拶し均衡を図ろうとしている。それは彼が後宮の管理者として果たすべき役割
なのにただの毒見役である筈の猫猫も後宮の為に香油やアルコールを用意し、性教育まで考えている。知らずして彼女も管理者の如く働いている
それだけに今回を大人しい話と思えたのは管理上、頭の痛い問題が発生しなかったからだろね

前半部では識字率向上を企図した大衆小説の流布だなんて面倒な事をしているね
けれど、文字を読めれば生き方の選択肢が増えるのは事実。思えば、猫猫が無垢な乙女に性教育を行おうとしたのも、玉葉妃が鈴麗に将来を考えて猫猫の知識を授けたがるのも似たような話
そもそも猫猫が本作で縦横無尽の活躍が出来るのも彼女が持つ薬学関係の知識に拠るもの
知識は人を助けてくれる

後半部では拾い猫の話から猫猫と壬氏の関係へと話が発展…
猫猫は立場上の問題で猫の世話を見る羽目に。あれだけ世話しても彼女は猫に夢中となっていないようだけど、この猫猫と毛毛の関係が壬氏と猫猫の関係に置き換えられるのは面白いね。立場上、利用するだけだった筈の相手にいつの間にか壬氏は夢中になっている
だとすれば、毛毛にしたお腹の匂いを嗅ぐ行為は本当は猫猫相手にしたかったの……?
ともあれ、些細な事象を推理してひとりごとのように真相へと至る本作。今回は解決されなかった「子猫は何処から来たのか?」という些細な謎は日常的でありながら、本作としては油断ならない真相に繋がっていくのでは?と予感させる初回でしたよ