タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

くらいあの子としたいこと 4 感想

蓮と透子の関係が周知され始めた事で二人の間の空気感が少しずつ揺らぎ始めたのは面白いね

二人は普通に学級委員をしているだけでそれ以上はあまり意識していないか、しないようにしている
だというのに周囲は以前の二人がそれぞれどのようなタイプだったか知っているから、学級委員を始めてどれだけ変化したかが判る。それぞれにとって相方が特別な存在なのだろうと推察できる
でも、当の蓮も透子もそういった言葉で自分達を説明しようと思っていないから逆にニヤニヤ出来るというのは美味しい展開だし、周囲の影響で少し意識してしまう様子も美味しい


今巻にて二人の変化が最も見えるエピソードとなったのは41話かな
以前にも有った雨の日に傘が無い展開。あの時は蓮が一方的に貸し付けて終わった
でも、今は二人で一緒の傘を使えるようになったし、あの頃には明かせなかった秘密も明かせるようになった。何よりも今は一緒の傘に入っても平気だと思えて、それを伝えられる関係に成れた点は二人の間にある感情がとても穏やかで尊いものに成りつつ有ると感じさせたよ

だからか、関係が異なるものになる可能性を恐れるようにもなったのかな?
直後の42話では蓮が生徒会に入るのではないかという懸念に対する透子の反応が描かれていたね
直接的に透子の心情が描かれたわけではないけど、「…どうするの?生徒会…」と聞いた時の彼女の仕草には言葉以上の感情が沢山詰まっていたように感じられたよ

そうした変化が見える一方で透子が蓮の変わらない所を認識している描写が有るのは良いなぁ。それはきっと当初から透子が認識していた蓮の良い所なのだろうし

そんな折にやってくるのは蓮の誕生日イベント
学級委員をしているだけの間柄なら別にスルーしても構わないイベント。でも、何か渡したいと気にするならば相手をそれ以上の存在と思っている証拠のようなもので
散々迷って兄にも相談して母にも協力して貰って
そうして学校で渡して済ませてしまうのではなく、誕生日当日に会う約束を取り付けた上で渡そうなんて、それこそ特別感が満載
……だというのに、どうして蓮の方は自分の誕生日を全く覚えていなかったのか(笑)

何はともあれ、色々と勘違いは有りつつも色々と進展しているとも感じられる誕生日イベントとなりましたよ


それにしても、透子が真生に対して冷淡と云うか全力回避しているのは何か理由があるのだろうか?
当初は苦手意識が有るとかそういう類と思っていたけど、ああまで拒絶するなんて因縁が有ったりするのだろうか?