タカツテムの徒然雑記

主にアニメや漫画・ライトノベルの感想を投稿するブログとなっています。

末永くよろしくお願いします 11 感想

紅葉と柊の誕生日パーティという賑やかなエピソードから始まった今巻だけど、読み進めていくと一癖も二癖もある鷹司家について迫る話になったような

鷹司がどれほど世間ずれしているかは幾度かに亘って描かれてきた部分は有るし、何よりも輝の存在が鷹司という家が特殊な空間であると示している
誕生日パーティで発した父から貰ったプレゼントに関する言葉は彼女が普通の家庭で育てなかった事を間接的に表現している

常人には入り込めない鷹司という世界。そのように思っていただけに柊が書道の先生に成る事で少しでもその世界に近付こうとしているとは意外だったかも
軽い気持ちなら絶対に後悔する選択。それだけに鷹司の内部を知っている清水が反対はしないままに輝と柊が同じ世界に居ると伝えてくれたシーンは良かったな。かつて自分がそのように感じた経験がある。だから鷹司とか関係なしに輝はそこに居ると知っている。柊は柊のままでチャンスはある

と、良い流れだと思っていたら清水から妙な発言が
続く展開にて清水の生育環境を知れた事で発言の真意は知れたけど、そういった感覚を成人しても抱いていたってどうなんだろうね…
いや、後から突っ込まれているからある程度意図的な表現では有るんだろうけども

何はともあれ、清水が頑なに輝の求愛を受け付けない理由が見えた上で解消されたのは大きいね
てっきり保護者的なポジションが彼に輝を拒絶させていたのかと思っていたけど、中二病的な後悔がそうさせていたようで
でも、その枷は解かれた。なら輝にとってチャンスはより大きく見えてくるわけで
調子に乗って迫る輝のアピールに何時になく素直に照れる彼の表情は理性が転換点を迎えつつあるのだと感じさせたよ

一方、その様子を傍で一部始終見ていた柊はいじらしいな…
輝に恋する男として色々思う処はあるだろうに輝が楽しくて幸せな想いをする事を最優先している。だから輝と一緒に居られるチャンスが有ったとしても、輝が今は清水と一緒に居たいと思っているならそちらを譲る

柊は良い人止まりで終わってしまうのか、諦めない口説きが実を結ぶ事があるのか?果たしてどちらだろうね?