第13話薫子と凛太郎
凛太郎が告白を正しく遣り直す為のデートは図らずして、薫子が思わぬ形で始まった自分達の関係を紡ぎ直すものとなったね
凛太郎は薫子との関わりの中で少しずつ彼女を好きになった。でも凛太郎には薫子が自分を好きかなんて判らないから「困らせる」なんて思ってしまう
だから彼にはその告白が間違いではないと伝える為に薫子は自分達の始まりを紡ぎ直すわけだ
薫子は語りの中で全てを明かしているわけではない。何故辛かったかも、凛太郎に何を言われたのかも
でも、そこは凛太郎を好きになった直接の理由ではない。好きになったのはきっと誰にでも優しく出来る彼の性質、薫子にとって最も大切な部分
次いで彼女が思い返すのは凛太郎に恋をして、それが走り出すまでの物語
凛太郎が薫子を好きになったように、薫子が凛太郎を好きになる物語がそこに在ったと知れる。その美しさには何度も悶えてしまったよ…!
二人は確かに千鳥と桔梗の生徒かもしれない。でも、それは対立を示すのではなく、薫子にとって好きな人が近くに居たという奇跡を唄う調べであったのは印象的
薫子が凛太郎を好きになった理由に千鳥は関係ない。改めて自分達は個の人間であると示し、自分とて凛太郎を大好きだと告げる彼女の姿はとても美しいものでしたよ……
原作で続きを読めるとはいえ、アニメはここで終わってしまうというのがあまりに勿体なくてもっと見続けたくて…。そんな身勝手な感情を抑えきれなく成る程のとても良いアニメでしたよ!