表紙がイリヤなのに中身には居ないのは何故⋯⋯?
前巻にて士郎・アーチャー間に埋め難い因縁が生まれたと思いきや、その主である凛とはかなり良い関係に
てか、元々脇が甘い人物ではあったけど、ラブコメ漫画みたいな振る舞いしてる⋯
ただ、凛としては甘い思惑で士郎を誘ったのではなく、同盟相手をアーチャーが斬り捨てた点への申し訳無さが強いのか。一歩間違えれば死んでいたかもしれない一瞬、後に大量の重症者を見て凛が震えたように人の死に対する準備が弱い彼女だからこそ許し難いのかもしれない
一方でそうしたアーチャーの行動や、原因になった士郎の甘さを追求し過ぎないのは彼女の美点だろうね
アーチャーに述べるように、勝つ為に聖杯戦争に挑む彼女は他の何もかもを犠牲にして良いなんて発想を持たない。あまりに純粋過ぎる在り方。だからかアーチャーは彼女に従い、士郎は彼女と協力し続けられるのだろうね
その後、共に授業をサボって深くを語らう士郎と凛はただの協力関係に留まらない信頼や相手への許容が感じられたよ
穏やかな時間を突如切り裂いて始まった結界が人々を喰らう現象は人々が害される状況への士郎と凛の耐性差を如実に示すものとなったね
死にゆく者に触れ動けなくなった凛、死にゆく者の中から生きられる者を見出だせた士郎。特に士郎は何の準備もなく状況を分析出来たのに対し、精一杯に息を整えなければ話し始められなかった凛との違いは大きいね
だからか、敵が出現した際の一歩目にも違いが出ている
凛が言うようにこの点は意外な差となったような
凛に出来なくて士郎に出来る事が有った点は凛に士郎を認める礎となり、同時に士郎が凛を支えたいと想う根拠となるのだろうな
屋上の件も含め、一時的な協力関係でしか無い筈の2人の間に少しずつ温かい感情が宿り始めているのだと感じられたよ